【模写】新井白石 飾太刀図巻物 広橋家御蔵剣之図他 新井邦孝模写 伊勢貞丈識語(新井邦孝 伊勢貞丈 広橋家 公家 華族 最高 刀剣 巻物 日本刀)

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【模写】新井白石 飾太刀図巻物 広橋家御蔵剣之図他 新井邦孝模写 伊勢貞丈識語

商品説明 奥書によると、本作は新井白石が認めた「広橋家御蔵剣之図」を始めとする刀剣図を、嫡孫の新井邦孝が写し、そこに伊勢貞丈が識語を書いたお品です。

江戸時代になると太平の世が実現し、それまで実践的に用いられていた刀剣をはじめとした武具の製作が衰えるなかにあって、 それらの姿を精緻に写した書物が多く製作されました。失われた古制を明らかにすることにより、むしろ新しく製作するものに生かそうという試みだったのです。

徳川幕府の幕政運営に携わった朱子学者として知られる新井白石の著書は多岐にわたっており、政治や法制に関するものばかりではなく、 信頼できる史料に基づいて古代から近世にかけての武器・武具の沿革や制度を考証した、『本朝軍器考』を纏めております。これは、「享保名物帳」を編纂した徳川吉宗以前に本格的に古武器を研究した先駆的な書物として、刀剣研究史において重要な意義を持ちます。

また新井白石の図を模写した白石の嫡孫の邦孝は、識語を認めた伊勢貞丈と刀剣図等の原本を貸し借りし合う仲であり、貞丈著の『安斎叢書』には邦孝の問いに貞丈が答えた一篇が収録されるなど、両者に親密な交流があったことが窺えます。

本作では、藤原北家日野流の公家・華族である広橋家の所蔵していた刀剣の他、楠木正成の守り刀などの刀剣が緻密に描かれております。刀剣の歴史を紐解くだけでなく、刀剣図の編纂に関わった書き手の交友関係をも垣間見得る貴重な御品です。


◆新井白石
江戸前・中期の儒者・政治家。江戸生。名は君美、通称は勘解由。木下順庵の門に入り学んだ。六代将軍家宣・七代将軍家継の時には幕政を補佐した。著書も多く、近世屈指の大学者と目される。自伝に『折たく柴の記』がある。享保10年(1725)歿、69才。

◆新井邦孝
新井白石の嫡孫。

◆伊勢貞丈
江戸時代中期の旗本(幕臣)・伊勢流有職故実研究家。江戸幕府寄合・小姓組蕃士。旗本・伊勢貞益の次男。幼名は万助、通称は兵庫、平蔵。安斎と号した。

◆広橋家
藤原北家日野流の公家・華族。公家としての家格は名家、華族としての家格は伯爵家。


〔奥書〕
此一巻三宅近江守蔵本而新井筑後守源君美之
所模写也予得于筑州之嫡孫源太郎邦孝以模写
明和八年辛卯春三月廿七日伊勢平蔵貞丈


・縦28cm、横935cm(最大幅。若干の誤差はご了承下さい)
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